仮想通貨ウォレットMetaMask、イーサリアムのステーキング機能を実装

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暗号資産(仮想通貨)の自己管理型ウォレット「MetaMask(メタマスク)」は13日、イーサリアム(ETH)ステーキング機能をリリースした。LidoとRocket Poolのリキッドステーキングをサポートする。

リキッドステーキングは、仮想通貨のステーキング金利を受け取りながら、その代替資産(ステーキング証明トークン)を運用できるDeFi(分散型金融)の仕組み。LidoとRocket Poolでイーサリアム(ETH)をステークすると「stETH、rETH」を受け取り、レンディングの担保としたりDEX(分散型取引所)等で運用できる。

自前でノードを設置してイーサリアムをステーキングする場合、32 ETHの最低ステーキング数が必要であり、ステーキングしたETHは23年3月実施予定のアップデート「shanghai」まで引き出せない制約もある。

こうした制約を回避できるリキッドステーキングは投資家の支持を集めており、イーサリアム(コンセンサスレイヤー)のステーキング量全体の42.54%を占める(DUNE調べ)。中でもLidoはマーケットシェアトップ(65.8%)、Rocket Poolは3位(3.1%)の分散型リキッドステーキングプロバイダーだ。

MetaMaskのステーキング機能は「MetaMask Portfolio dapp(ベータ)」から利用でき、ブラウザ拡張とモバイルアプリでアクセス可能。交換機能(MetaMask Swaps)を通じて代替資産を即座にETHに交換することも可能。MetaMaskのプロダクトマネージャー、Abad Mian氏は以下のように述べている。

MetaMask Portfolio dappを通じてステーキングを可能にすることで、我々はMetaMaskユーザーにステーキングプロバイダーと接続する便利な方法を提供する。

なお、LIDOはソラナ(SOL)ポリゴン(MATIC)、ポリカドット(DOT)などのステーキングにも対応するが、MetaMaskが他のリキッドステーキングをサポートするかどうかは定かではない。Mian氏は、MetaMaskステーキングについて「Web3全体でステーキングするための最も簡単で便利な方法」にしたいと説明している。

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