大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのVC部門であるバイナンス・ラボは6日、NFTゲーム「STEPN(ステップン)」への戦略的投資を発表した。
Move-to-Earn(運動して稼ぐ)系プロジェクトの代表格であるSTEPNは、直近数か月で100倍の成長を遂げたとバイナンス側は説明。22年1月にも、最大手デリバティブ(金融派生商品)取引所FTXの親会社であるアラメダ・リサーチをはじめ、セコイアキャピタルやソラナ・ベンチャーズなどの大手投資企業から6億円相当の資金調達を実施していた。
バイナンスのVC部門責任者であるBill Qian氏は、今回の投資について以下のようにコメントした。
「Move-to-Earn(運動して稼ぐ)」がWeb3.0のトレンドとして台頭する中、STEPNはユーザー数の急増で業界に貢献している。運動のゲーム化はブロックチェーン技術に対する関心を募らせ、仮想通貨・ブロックチェーン業界の主流化を加速してくれるだろう。
STEPNの共同設立者であるYawn Rong氏は、「今後はマルチチェーン対応やブランド提携を想定している」と説明。「ロードマップでは、独自トークンである“GMT”のユースケース拡大も予定している」と語った。
バイナンスは今年3月、STEPNのガバナンストークンであるGMTのIEO(トークンセール)を実施。バイナンスのイノベーションゾーンで上場した後、バイナンスでも取り扱いを開始した。
GMTトークンは上場初日の3月9日に始値0.01ドルから0.19ドルまで急騰。
STEPNのユーザー数拡大や人気上昇を背景にその後も右肩上がりに推移し、4月1日には上場初日高値の16.5倍となる3.13ドルまで高騰した。
ここからもさらなる飛躍が期待できる。